〜アンジュナ奮闘記〜

1ねん2くみ やすおかゆたか

9月4日 くもりのちあめ




この間てっちゃんから無理矢理わたされた
アンジュナをかえしに行ったよ。
ちょっぴりこわかったけど、ちゃんと受け取ってくれたんだ。








アンジュナもてっちゃんが恋しかったみたい。
そっと見つめるうるんだ瞳…
まるで恋人どおしみたいだったよ。







アンジュナはカレーが嫌いなんだね。
てっちゃんの手をベシッとたたいたよ。
すごいなあ。
ぼくにはとても出来ないや。







どこからともなく黒ポンが泣きながら入ってきたよ。
カレーの香りただようところに黒沢薫あり。
カレー嫌いの人を見ると悲しくなるんだって。







いつの間にか北さんが食べていたよ。
あれはてっちゃんのお手製カレーだったんだね。
おかわりがほしいんだって。
そんなにおいしかったのかな?







カレー評論家が本気になったよ。
すごいや、あのてっちゃんに反論しているよ。
黒ポンの後ろに炎が見える…
でもてっちゃんのツッコミにはかなわないね。







極上カレーを作って対抗するつもりだよ。
いったい何時間かけて作るんだろう。
すっごくおいしいんだろうけど待ちきれないよ。
北さんも黒沢カレーを食べるつもりかな。
てっちゃんがさびしそうだよ。







てっちゃん、ひとりぼっちになっちゃったね。
グレーのその場所でひざを抱かないで。
ぼくがいつでもそばにいるから。



アンジュナ奮闘記
〜背中にかける言葉を探してる〜